2015/6/17

高熱伝導性樹脂
高熱伝導性樹脂

高熱伝導性樹脂

※画像はイメージです。

樹脂の限界を超える新技術
樹脂の限界を超える新技術

平成23年度、私たちは産官学連携のプロジェクトを立ち上げました。その名は「新規高熱伝導性複合材料を用いる環境に優しいLED放熱部品の研究開発」。この新規材料は、電子デバイスの進化過程で生じてきた放熱問題に対する、髙木のソリューションです。プロジェクトは経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択され、樹脂による新しい高熱伝導性材料を用いた放熱部品を開発しました。

私たちは、平成18年度から高熱伝導性ハイブリッド材料の調査研究を開始していました。使える材料は何か? どういう配合がいいのか? NEDOの地域研究開発技術シーズ育成調査の委託費を得て調査するうちに、放熱問題の根深さと重要さを実感します。委託調査を終えてからも、独自に研究を続けていったのです。
従来の放熱部品は金属やセラミックスを使うために重く、脆いもので、接着剤やボルトで固定するため工数がかかります。そこに樹脂技術を活用すれば、より軽くなり部品数も減らせます。しかし樹脂自体は熱伝導性が悪く、単にフィラーを混ぜるだけでは熱が上手く逃げません。この点を克服して、放熱問題への答を社会に提供するために、とことんシーズを追求してきました。

こうして開発された、髙木の血が通った高熱伝導性樹脂。現在は、これらをもとに生まれてくるニーズに応えるべく、さらなる研究開発を続けています。

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