2015/6/17
- 航空宇宙産業
航空宇宙産業
※画像はイメージです。
- 次世代に技術をつなげ、世界に羽ばたく産業へ
アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区は、中部地域を航空機関連企業などの集合体(クラスター)にしようと国が指定した特別区域です。当社がこのクラスター企業に認定されるまでには、とあるいきさつがありました。
始まりは平成17年のこと。国内の自動車やIT関連の技術が航空宇宙産業に転用可能かどうかを検討する「航空機スピンオン技術研究会」を、経済産業省が立ち上げました。その委員に当社社長、高木啓至が選ばれたのです。
あるとき、当局の課長と交わした話が選ばれるきっかけになったようです。それは、かつてゼロ戦を製造していた創業者・高木貞彰から聞いたことでした。戦前の東海地域が世界的な航空機産業の集積地であったこと、戦後はGHQによって優秀な技術者が他分野に移転したこと、今が優れた技術を次世代につなげて巻き返しを図れる最後のチャンスであること――。この話をしたときは、髙木化学研究所が航空宇宙産業に挑戦するとは、社長自身まったく考えていませんでした。
ところが研究会の委員を務め終わったときに、関係者の方から「業界参入を考えている多くの中小企業の道しるべになってほしい」という言葉をいただいたのです。この言葉に刺激を受け、日ごろから研究開発を標榜している私たちの心は決まりました。平成24年には航空機部品の業界に参入し、現在では当社が培ってきた技術を活かして、航空機メーカーへ部品を供給しています。今後も事業を継続し、ものづくり日本の一翼を担っていく中で、最先端の分野で技術開発をしていきます。